帰り道

今日の帰り道、夕日がとてもきれいで、去年までの生活では中々こういう時間に退社できなかったから贅沢なじかんだなぁとシミジミと感じ入ってしまいました。

 

この会社からの帰り道でこんな夕日を見るのはこれが最後かもしれない、そんな予感を感じながらの帰り道だったので、余計に美しい夕焼けでした。

 

私は、今の会社は転職でして、でも本当に良い会社で、惚れ込んで入って、ここで働くことに誇りも感じていたし、それなりに苦しい思いもしながら耐えて来たし、喜びも悲しみも挫折も達成感も教えてもらい、大きな仕事をさせてもらって本当に大好きな会社です。今もなぜこんな風になってしまったのか、信じられません。ひょっとしたら、昔からこうで、私が外ばかり見ていたから本当はこんなにドロドロしてるって知らなかっただけでは?と改めて考えてみたものの、あ、俺ってばこの会社の中心もしばらく定点観測してよく知ってる。ここ数年でこうなっちゃったんだと気付いて、やっぱり落ち込む訳です。

 

大戸屋のお骨事件や、出光の創業家と現経営陣の対立やら、大塚家具の御家騒動やら、企業ガバナンスに関わる問題が取りざたされている昨今ですが、何なんだろう?ということをしばし考えてみました。

 

【経済インサイド】お家騒動の大戸屋HD「お骨事件」とは…創業者未亡人と社長が社内で対峙 テレビドラマもびっくりの修羅場だった (1/4ページ) - 産経ニュース

 

出光・創業家の対立がヒートアップする事情 | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

これって、どれもこれも多様になった価値観が小さな企業の中に押し込められ、そのひずみが表に出て来た事件に見えるんです。世代間のなだらかなギャップが、バブル崩壊から、リーマンショックなどの段階を経て少しずつ狭い空間に閉じ込められて断層に力が溜まってはじけたような、そんな事件たちです。今や政治もそんなモザイクになっていて、これだけ多様になったのに、多様性を尊重し合う気持ちは私たちに備わらないまま今日に至っている訳ですね。

 

それでも、今までのやり方でうまくいっていたベテラン経営者は今日と同じ明日を夢見て、明後日の方向に向かって采配を振るうんですね。で、自分たちの采配がどんな結果につながっているかなんて死ぬまで気付かずに得意顔で会社を去って行くんでしょうね。なんだか悲しい。まぁ、東芝の往時の経営陣のように、死ぬまで逃げ切れなかった人たちが、どんなことを考えているか?とか、すごく興味があるんですがね。

 

あ、言っておきますが私は東芝関係者ではないのでご安心を。