目的地が見えていると奇抜な手も普通に打てる ドワンゴ川上さん恐るべし。

ドワンゴの川上さんのケイクスの連載の初回を、たまたま今日読んだ。

4年前の記事だ。

 

cakes.mu

 

川上さんがこの時にCTOを兼ねているという件と、「女子マネ弁当」の2つのテーマに同じくらいの衝撃を受けた。組織の決断というのは、大きい組織だと判断できるスキルのある人と判断できる情報をもっている人と判断できる権限を与えられている人の情報が共有されたところでエイヤー!となされるものだが、これ大きい会社だと中々共有されない。コミュニケーションの壁とか、各自のバイアスとか、色々な壁が立ちはだかる。一番早いのは、同じ人がこの3つの役割を兼ねてしまうことだけど、これって問題が業務の根本的な部分だと創業者でもないと判断できないよね。当たり前の判断を当たり前にしているんだと思うんだけど、それなりの規模の会社で、それができちゃうっていうのは、会社のあるべき姿というのがはっきり見えている人だからなんだよね。そこに驚いた。さすがって思った。

 

そしてその話の流れで「女子マネ弁当」。これもエンジニアの出社を促進するという目的が見えていて、その有力なソリューションだとおぼしきものを試してみたという、聞けば当たり前の決断なんだが、これもそこそこの規模の会社だとできないことが多い。そしてちゃんと出勤率10倍と数字で効果を抑えてる。無理に来させるんじゃなく自発的に来たくなる仕組みをつくるというのもセンスいい。こういう決断を、こういうスピード感で行っていく経営者だったら、日々の仕事は痛快だろうなと思って普通に楽しく読んでしまった。

 

もちろん、ついていくの大変そうだけど、ドワンゴには付いていける人が多いのだと思う。ちょっとうらやましい環境だ。